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くるまの電気知識
クルマいじりには欠かせない電装品の取り付け。
知ってしまえば簡単なのですが、
結構苦手だと思われているみなさんが多いようです。
電装いじりは一度経験すれば、
あとは応用でいろいろなDIYが楽しめます。
くるまの電気の知識を理解して楽しい電装いじりに挑戦してみよう!
車の電装品について
車の電装品についてのQ&A
上の図は、ある電装品の配線例です。
この図を例に、Q&A形式でクルマいじりでよくある電気のことをご紹介します。
ヒューズはなぜ必要なのでしょうか?
大きな電流から電装品を守るためです。
(ヒューズが切れると電気が流れなくなります)
上の配線例で電装品に流れる電流(A アンペア)はいくらでしょうか?
また、ヒューズは何Aのものを使えばいいでしょうか?
電装品には10A流れています。ヒューズも電装品と同じ10Aを使います。
■必要なアンペア数を求める公式
電圧(V) × 電流(A) = 電力(W)
12V × 120W
よって 120W ÷ 12V = 10A となります。
上の配線例でこの電装品にはどの配線コードが適当でしょうか?
下の適合コード表よりAV 1.25sqの配線コードが適当です。
適合コード | 使用可能電力 | |
---|---|---|
12V車 | 24V車 | |
AVS 0.75sq | 約80W以下 | 約160W以下 |
AV 1.25sq | 約140W以下 | 約280W以下 |
AV 2.00sq | 約200W以下 | 約400W以下 |
※適合表は覚えなくて大丈夫!エーモンの配線コードならパッケージで確認できます。
電気の基礎知識と公式
用語 | 記号 | 意味 |
---|---|---|
電流 | アンペア(A) | 電気の流れ、流れる量 |
電圧 | ボルト(V) | 電気を流すために必要な圧力。電気の流れる勢い。電気を流す能力。 |
電力 | ワット(W) | 電装品が電気(電圧と電流)を使ってした仕事率。消費電力。 |
★電力(W)について身近な車に例えると・・・12人乗りの車が2台で運べる人数は24人
■電気の公式
電圧(V) × 電流(A) = 電力(W)
例 :12人乗り × 車2台 = 運んだ人の数24人
配線コードの種類
- 配線コードにはAVS(AV)〇〇sqという表示の自動車専用のものがあります。
- AVS(AV)とは自動車用低電圧電線の略称。sq(スケア)とは太さを表わした記号で〇〇には数字が入り内芯の太さを表わします。
適合コード | 使用可能電力 | |
---|---|---|
12V車 | 24V車 | |
AVS 0.50sq | 約60W以下 | 約120W以下 |
AVS 0.75sq | 約80W以下 | 約160W以下 |
AV 1.25sq | 約140W以下 | 約280W以下 |
AV 2.00sq | 約200W以下 | 約400W以下 |
電気の流れ方、流れる量
- 車のバッテリーは直流(DC)で電気はプラスからマイナスに流れます。
- 消費電流(電気の流れる量)は電装品によって異なり、消費電力も異なります。
ヒューズは電装品の許容内で必ず取り付けましょう。 - 電気は配線コードを通って電装品に送られます。
消費電力の高い電装品(大きな電流)に細い配線コードを使用すると安定した電気を送ることができなくなります。(12人乗りの車に無理に30人乗ることと同じ。)
※配線コードを配線コネクターなどで分岐して電気を取り出した場合、 既存のコードの使用可能電力を既存コードに接続されている電装品と 新しく接続した電装品の消費電力を足したものが 上回らないよう注意しなければなりません。
(12人乗りの車が何台で何人運べるのか確認することと同じ)